うむ、ソリッド、超ソリッド
「傍聞き」(56/144)
書店で噂の小説。
ついに読みました。
で、4つの短編でした。
どれも実に計算されてる。
でも、その計算が読んだその時には見えてこない。
そこまで計算してる。
いや、すげえ。
救急隊員。
刑事。
消防士。
元受刑者向け更生保護事業者。
そんな人たちの周囲で起こる事件。
その事件には、それぞれに訳がある。
大きな訳、小さな訳、それぞれに訳がある。
その訳をめぐるミステリ。
ネタバレになるのであまり書けないのですが、
表題作「傍聞き」の訳の設定は白眉!
読み終わって、この二重の罠に嵌った喜びをかみしめました。
上手いね。
長岡弘樹、やるね。
大森望の解説の中で紹介されているコメントがあります。
〜真相に至るキーワードを堂々と題名に掲げながら
なお読み手を欺く腕前(有栖川有栖)〜
そうなんです。
レベル高いんです。
欺かれて気持ちが良いのです!
すぐ読めるミステリです。
でも、読んだ後に感じる深さは尋常じゃありません。
超オススメ。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 長岡弘樹
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/09/15
- メディア: 文庫
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