趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

これが本当に書きたいことなんでしょ!?

「歪笑小説」(86/144)  
 
 
東野圭吾にしか書けない作品。
彼だからこそ、
このシニカルな笑いの奥に潜むとてつもないリアルが輝く。
とてつもなく輝く。
  
作家の「真実」。
出版業界の「事実」。
小説という得体のしれないものを取り巻く「実態」。 
本を、読書を、そして小説を愛する人ならば、
絶対に読むべき作品です。
笑いながら、泣いちゃいますから。
全12編、皮肉と、笑いと、愛が詰まってます。
  
どれも面白い。
本当に面白い。
そして、チョットだけ、心打たれます。
そしてほろ苦い。
ま、チョットがググっと効くんですけどね。
 
お気に入りは「序の口」かな。
新人作家に対する、
期待、妬み、警戒心、そして歓迎。
ベテラン作家に対する、
尊敬、憧れ、軽蔑、そして感謝。
様々な感情が渦巻く中、
結局、みんな、小説が好きなんだよね。
その一点に昇華する思いを見事に描いています。
 
もしかしたら、
東野圭吾の最高傑作って、これなのかも!?
必読だよ。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説 (集英社文庫)

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(20101021-20111020.159/144)
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