趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

また問おう、仕事とは、何か

「張り込み姫〜君たちに明日はない3」(134/144) 
 
 
リストラ請負人シリーズ、第三弾。
ちなみに、僕が第二弾を読んだのが2010年
第一弾を読んだのが2007年
その当時からは、仕事、変わってますから
 
で、今回登場する「不況産業」は 
・英会話スクール
・旅行代理店
・自動車ディーラー
・出版社
 
そして登場人物は
・講師
・営業マン
・エンジニア
・写真週刊誌記者
 
さらに
・女/31歳
・男/33歳
・男/33歳
・女/28歳
 
人それぞれ、仕事に対する思いは違うと思う。
今回の4人も、どちらかと言えば「出来る」人たち。
出来るが上に、会社に埋没することが出来ずにいる。
そんな姿を、非常にドライに描いている。
そこはビジネス。
切った貼ったの世界は個人レベルでも展開される。
汗と涙だけじゃ、仕事は出来ない。
それが現実。
でも、あくまでも現実の一部だけど…
というさりげないパスを垣根涼介は適宜繰り出している。
だから、作品にのめり込める。
実に面白いに、爽やかに感動的である。
 
正規雇用、不正規雇用問題
産業の空洞化問題
大きな問題もブレイクダウンしていくと
個人の問題に落とし込める
逆に、個人の問題を
大きな問題に、根本的な問題として扱える想像力がないと
生きていけないのかもしれない
 
そのためにも、仕事とは何か、再考すべきなのだろう。
戦術なのか?
戦略なのか?
手段なのか?
目的なのか?
全てなのか?
一部なのか?
金銭なのか?
時間なのか?
 

今回の4人の中で、一番、僕に近いのは…
恥ずかしいけど「ビューティフル・ドリーマー」なのかな?
ちなみに、僕にとっての仕事は
気障な言い方をすれば「暇つぶし」です、未だに…
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)

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