気分、悪いね、サイテーだね

「殺人鬼フジコの衝動」(29/144)　
　
　
でも、読まずにはいられない
ページをめくるのを止められない　
未明から明け方にかけて
完全に、この作品の世界に没入してました
　
真梨幸子、ノーチェックでした
まだまだ面白い作家はいるんですね
　
基本、人殺しの話です
フジコは殺人鬼です
15人ほど、殺しちゃったみたいです
それもバラバラにしちゃいます
グロいです、エグいです
　
でも、どこかで、この殺人鬼に同情ではなく「同調」してしまいます
あの「悪の教典」のハスミンに似ているのかな？？
最低の気分になるながら
心のどこかがハイになる感じ
惨めで、悲しくて、心が痛むんだけど
どこか「笑」のペーソスが流れている気がする
　
読んでいる自分が狂っていく
自分が悪に陥っていく　
そんな錯覚
もの凄い力で文章に吸い寄せられていく
　
そして、そして、最後の驚愕の結末
この「あとがき」で
読者の心は乱れる
　
えっ……
　
この毒気に
どっぷり浸ってみませんか？
あなたも気がつけば
殺人鬼デビューかも、ね
　
　
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

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