名探偵は労働基準監督署の男
「カード・ウォッチャー」(12/144)
現実と交錯する殺人事件
まさか
名探偵役が労働基準監督署員とは・・・
「サービス残業」から事件は始まる
主人公はサラリーマン
会社のサービス残業や労災を隠すために
その流れで「殺人事件」の隠ぺいに一歩を踏み出す
どうみてもおかしな行動をとる
今日一日、死体が見つかなければ
労働基準監督署員に気づかれることなく査察が終了すれば
サービス残業を含めた、会社の「罪」を隠し通せる
って、ダメでしょ
死体ですよ、会社の倉庫に死体ですよ
でも
その行動が
サラリーマンとしては至極真っ当な気がしてくる
そんな不思議な気持ちにさせる
石持のさりげない筆力に感動
もちろん、石持ですから
緻密なミステリです
密室、アリバイ、動機
楽しませてくれます
カード・ウォッチャーとは
会社の勤怠を管理するタイムカードを見る
労働基準監督署員のことです
怖い、ですね
(20161021-20171020.162/144)
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