趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

ミステリは時代を超える

「湖底のまつり」(71/144)   

 

今更ながら、泡坂、初読かも

1978年作品なんですね

僕が小学五年生のころと考えると

なかなか、ですね

昭和な日本ががっちりと書かれています

 

そして完璧なミステリ

幻想的な、どこか神秘的でオカルト衣をまといつつ

骨格は非常にロジカル

このミスリード

引っ掛かって気持ち良しです

 

この時代で、この叙述の仕掛けは大技だったでしょう

ま、今でも、十分衝撃的です

後から読めば

ちゃんとリードしてくれるピースが配置されているし

実にしっかりしてます

 

命を救ってくれた人は一ヶ月前に死んでいた

そんな無理難題が

ラストは綺麗に解きほぐされていく

ダムに沈む村の

ものすごく日本的な風景も

このトリックの大きな要素であるし

いや、これ、計算されてますね

 

時代を超えた名作です

思う存分、だまされてください

 

 

 

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舞台化、誰かしてくれないかなぁぁぁ

「神様の裏の顔」(70/144)   

 

 

お葬式が舞台のコメディタッチの物語

神様のように 

誰からも尊敬された人が死んだ

本当に素晴らしい方を亡くした…という喪失感の中

どこからともなく

 

 でもさ、これ、出来過ぎじゃなくて

 

という疑念が湧き上がる

こんなにパーフェクトな人間が存在するのだろうか?

もしかしたら

そう、もしかしたら、全部「嘘」じゃないのか

 

疑い始めると

今までとは全く違った風景が見えてきます

まさか、連続殺人事件の犯人!?

 

これ

舞台のシナリオとして書かれたのかも

著者は元芸人さんなので

同じ場所(舞台)が

セットも登場人物もそのままなのに

全く違った雰囲気になることを肌で知っている感じがします

 

で、本の分量からして

「裏」の顔が見えてくるのが中盤なので

このままでは終わらないよね、、、という思いのまま終盤へ進む

 

ネタバレになるのであまり書きませんが

これに叙述ネタが入っていたとは

意外と気がつきませんでしたね

 

都合が良すぎとか、感想で書いている人もいますが

本作品は

ユーモラスな軽快なテンポが真骨頂でしょう

その流れで

この結末にたどり着くとは…

実はギャップの激しい、人間の本質に切り込んだ内容なのですが

読みやすい

なかなかの作品ですよ

 

 

 

 

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