辻村深月
「ぼくのメジャースプーン」(97/122)
辻村、初読です。
ああ、
なんで今まで読んでなかったんだろ〜
小学生の男の子が、
悪と真剣に戦う物語。
この真剣さ、只者ではない。
そして、
この気持ちを文字化することが出来る辻村深月は、
当然、只者ではない、物凄く特別な人だと思う。
小学四年生のぼくは、
特定の言葉、物言いで人を操れる力を持っている。
その力で、
様々なミラクルが起きる小説、だと思っちゃあ〜イカん。
大切な友達を不幸の極みに陥れたヤツに対する、
心の葛藤が日常の中に繊細に描かれていく。
この10歳の心と
読者の心は、いつしか同化していく。
実に、静かに、穏やかに同化していく。
そのプロセスの見事なこと。
素晴らしい。
読もう!
そう、力強く言える作品です。
で、辻村作品、一気買いかな。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 文庫
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