北村薫マジック
「玻璃の天」(11/122)
なんで昭和八年?
なんで超名門ご令嬢?
それが北村薫の魔法なんです。
勇み足で「ベッキーさん」シリーズの第二弾から読み始めてしまいました。
でも、全く問題なし。
鮮やかなミステリでありつつ、
実は時代小説でもあり、
というか、
あまりにも素晴らしい小説なんですよね〜
短編三つ。
とにかく読んでください。
あっという間にその世界に溶け込んでいく自分がいて、
上品で、たおやかで、芯のある、
目の前にアナザーワールドが繰り広げられます。
ま、第三弾で直木賞って、
必然ですね、ここまでくると。
とにかく読んで!
そして、主人公・英子に同化する読書の至極の楽しみを味わってください。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/09/04
- メディア: 文庫
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