ハイスペック、だよ
「中庭の出来事」(30/122)
恩田陸の
作り上げる世界が
あまりにも凄すぎて
現を抜かしていると
あっという間に振り切られてしまう。
本作品、
劇中劇と、
劇中劇中劇と、
劇中劇中劇中劇(?)と、
リアルと現実とが、
入り混じるというか、なんというか。
非常に巧妙に仕掛けられた作品を中で、
読者は、
必死に恩田の繰り出す技を避けてゴールを目指すのか?
もしくは、
諦めて恩田の為すがままに身を委ねるか?
どちらかの選択を迫られる感じ。
あ、僕は、当然、後者ですが。。。
演じるという事の意味について、
さりげなく、深く考えさせられます。
人は、生きていく=演じる事なのかもしれません。
生きていく為には、
この社会にある自分の役を見つけて、そして演じる必要があります。
もしかしたら、
性別ですら、演じているに過ぎないかもしれません。
男役、女役を演じるように社会的に強制されているだけかも。
今、あなたは、何の役をやっていますか?
そして、その役に満足してますか?
僕は、そろそろ、次の役にトライしたいな〜
それにしても、傑作ですね。
本と芝居が好きな人ならば必読かと。
山本周五郎賞は伊達じゃないね。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/07/28
- メディア: 文庫
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