重い、軽いではなく
「GOSICK Ⅲ 青い薔薇の下で」(54/144)
さてシリーズ三作目。
久城の成長がほほえましい。
一作目は幽霊船。
二作目は山奥の隠された村。
そして、今回は「都会のデパート」ときました。
日本にいる姉からの手紙に書いてあった「お買いものリスト」。
その中にあった「青い薔薇」を購入しに、
都会の町へ旅立ちます。
今回、相棒の名探偵・ヴィクトリカは病気のため学園に待機。
久城一人で旅立つも、
お約束通り、ヴィクトリカ兄との合流することになります。
都会で起こる誘拐?失踪?事件と盗品密売買事件。
さて真相はいかに?
今回、久城は電話でヴィクトリカと重要なやり取りをします。
直接の対話とは異なった二人の関係性の変化、
なかなか面白いです。
非常にライトですぐ読めるミステリ。
あえて言うならば「軽目」です。
更に、敢えていうならば、
この先、このシリーズをミステリを主眼として読むことはないでしょう。
ここから本シリーズは私にとっては、
久城の物語になっていくのだと思います。
第一次と第二次の世界大戦に挟まれた時代のヨーロッパに生きる少年の物語です。
この少年のドキドキを楽しみたい。
このドキドキは、
ぼくたちオトナにとってはライトかもしれないが、
子供にとってはとっても重くて大事なものなのでしょう。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/23
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