趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

悪意と善意、湊かなえと辻村深月

「贖罪」(126/144)  
 
 
ホント、一気読み
湊の手法は
やっぱり、一級品だね
圧倒的に、絶対的に
読者を前のめりにさせる文字の流れを眺めているだけで、、、
気持ち良すぎです
 
  
で当然、手法だけじゃないですよ
中身も胸にささる
この感覚、辻村深月と近いと思いました
善意と悪意の間を揺れている
女性という「生き物」のサバイバル属性とでも言うのでしょうか
非常に強い精神力は
揺れているからこそです
揺れることによって外的ショックを吸収していく
 
ただ、その揺れの「軌道」が
ずれ始めるとヤバいことになる
まだ、軌道が修正出来ればよいのだが
もう修正不能、ガマン出来なくなった時に爆発する
 
大爆発
 
その揺れを善意から覗きこむのが辻村…?
悪意から見上げるのが湊…?
そんな単純じゃない二人だとは思いますが
何となく、そんな気がしました
 
で、本作
間違いなく面白い
小学生の時
5人で遊んでいた少女たち
その中の一人が殺された・・・
犯人は、未だ見つからず
 
殺人者の顔を覚えていない生き残った4人の人生は?
娘を殺された母の怨念の行方は?
その5人の独白のみで構成される物語り
静かな怒り、憎しみ、哀しみが支配する世界
そこには安らぎはないのだろうか?
 
暑い夏に、ある意味、ピッタリかも
でも、これ、女性が読むと
どういう印象の作品なのだろうか?
ちょっと、興味アリ
誰か、教えて欲しいなり
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

贖罪 (双葉文庫)

贖罪 (双葉文庫)

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