趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

京極が提示してくれる因果という真理

「西巷説百物語」(97/144)  
 
 
ファースト



そして本作品
西
 
他人に悪いことをしたら
自分に悪いことがふりかかる
そんなシンプルなルールを
なぜ、人は、守れないのか
 
そんな切なさを「怪」を通して描いている本シリーズ
今回は大坂(大阪じゃないよっ)が舞台
あのスペシャル・チームが再集結です
それはもう、見事な仕掛け
金や名誉や恋愛沙汰で
血迷った者たちを鮮やかに「成敗」してくれます
 
七つの成敗が描かれています
その成敗の裏には
いつも切なさがあります
だから、本シリーズは
数多ある、ただの痛快な物語の一つとしてではなく
本当の物語として
心の残るででしょう
 
中でも、お気にいりは
やはり、ラストの「野狐」でしょうか
人間の理性と野性がぶつかって起こる悲劇
決して、他人事ではありませぬ……
 
京極に感謝
ありがとう、楽しい読書を、僕に与えてくれて
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ
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