趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

強者のロジックは悪なのか?

下町ロケット」(29/144) 
 
 
直木賞ということで
どんな作品なのかなと 
で、読んでみて納得
善とは?
悪とは?
ビジネスという切り口で見事に表していたと思います
流石です
 
強者対弱者という構図は
世の中を明るくしない
強者の中にも強弱があり
弱者の中にも弱強があるという事実
 
単純に対立の構図を提示した方が
民衆は心をシンクロさせやすい
その心理を巧みに利用している人がいるはず
そこに着目するためには
シンプルな善悪判断を捨てる勇気が必要なんだな、きっと
 
もちろん、本作品
池井戸作品ならではのカタルシス満載です
でも、この感情の裏にある
ちょっと煮え切らない感情を無視してはいけないと思う
 
町工場がすべて善なのだろうか?
手抜きの中小企業もあるのではないか
大企業が本当に悪なのか?
社会貢献している部分に目を向けていないだけではないか
 
流して読んでもエンタテイメント
深く読めば本格的社会派
やっぱ、流石です 
 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

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