趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

信じない者は、殺される……

「砂の王国・上」(43/144) 
「砂の王国・下」(44/144) 
 
 
荻原作品
今までも色々と読んできました
 
オイアウエ
ひまわり
メリーゴランド
ハードボイルド
戦争
神様

 
で、思い返すと
どの作品も
辛く、苦しく、時に悲しいけど
人は生きていく
かすかな希望とユーモアを懐に温めつつ
着実に
 
本作も
徐々に心が締め付けられていく
それも二回転攻撃
これは凄い。読み応え十二分!
 
一周目は「ホームレス」
二周目は「新興宗教」
この2つをつなぐのが地方競馬というのが
非常に切ない
  
基本的には
ありえない夢のお話
現実の皮を被った壮大なおとぎ話 
 
でも、ほんとにありえない話なのか?
リアルじゃないのか?
これは夢なのか現実なのか
主人公は両方の世界を行き来し
混乱し
最後に現実を見つける
 
でも、その現実も
明日になれば幻と化しているかもしれない
 
砂の城は崩れる
砂で出来た王国は崩れる
でも、コンクリートも壊れるし
木だって朽ち果てる
鉄筋だって錆びるのだ
 
信じる者は救われる
信じている瞬間は無敵だ
でも、あなたは、信じ続ける力が欲しいと思うだろうか
 
 
 
そして三周目
人の幸せとか価値とか
いったい何なんでしょうか?
それって、実在するんでしょうか??
 
悩める人たちよ
必読の書かもしれないよ
 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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