一家惨殺。 唯一生き残った美しい少女。
「迷宮」(84/144)
文庫の帯にはこう書いてあります
一家惨殺。
唯一生き残った美しい少女。
迷宮事件の狂気に搦め取られる人間を描く衝撃の長篇
この三行が
この物語の「あらすじ」を実に的確に表現しています
たしかに、それだけの話なんです
文字の意味だけ追っていくと
ホント、それだけです
ですから、この作品の楽しみ方は
迷宮事件の謎を解き明かすことではありません
この事件の真相、いや真相と思われるもの
いやいや、真相の一案として提示されたもの
とにかく、この「種明かし」の波に吞み込まれる
快感と恐怖感
絶望に近い虚無感を
じっくり味わってください
冒頭で描かれる
主人公の過去の狂気が
いつ蘇るのか……
考えたくないけど、無性に気になって仕方ありません
中村ワールドに
しっかり引き摺り込まれました
※はてな年間100冊読書クラブ
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