所詮こんなもの、という衝撃
「ならずものがやってくる」(130/144)
これは難しい
この自由な発想
どうやって掴み取れば良いのか
ストーリーを追うことに慣れてしまった僕の心に
ガツンとかましてくれました
読書とは
本当に自由だけど
それだけ読者に依存しているのだな、と
13の小さな物語
主人公、時代、書き方
すべてがバラバラ
特に「偉大なロックン・ロールにおける間」は
パワポ、そう、あのプレゼンのパワーポイントで書かれてます
盗み癖のある女と
音楽の世界で紆余曲折ありの男
この二人を軸に
さまざまな人生が綴られる
正直、どの人生にも反応できなかった
共感も、違和感もなく
傍観するのみ、といった感じ
でも、なんか、人の素晴らしさは伝わってきた
涙なんてキレイ事で人生は構成されているのではない
強烈な恨みに支配されているのでもない
所詮こんなものなんだよ
人は人なんだよ
「○と×」で
魚を社長に持って行くこの男の気持ち
なんだ、訳分からない
でも数パーセントは理解できなくもない
ああ、もどかしい
もっとハッキリしろよ
でもね
人ってそんなに単純じゃないんだよ
その人は、その人なんだよ
所詮
そう、所詮
やはりピュリッツァー賞受賞は伊達じゃない
翻訳の谷崎由依も素晴らしいです
久しぶりに大変な読書でした
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
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(20071021-20081020.134/122)