司法って???
「検察捜査」(112/122)
検察、警察、そして弁護士。
人を裁く「人」が働いている世界。
皆、月給を貰うために、日々過ごす世界。
自分のような、普通のサラリーマンには、理解不能だと思います。
彼らの思いは?志は?そして野望、いや「欲」は?
現役の弁護士・中嶋博行が描く世界は、
虚構のようであり、あまりにも俗世であり。
シンプルなプロットの中に潜む、社会性。
北米の起訴社会とは一線を画す、
日本のリーガルワールドの中で、
法律サスペンスを、検察という、一般人にはなかなか理解不能な「職業」を軸に、
スピーディーに、ぎりぎりのリアリティを堅持しつつ、
見事に描ききる本作。
さすが、江戸川乱歩賞受賞作品です。
裁判員制度が、
そろそろ始まります。
もし、その時が来たら、、、
それは感動なのでしょうか?
それとも失望なのでしょうか?
ちょっと楽しみでもあり、ちょっと苦しさの予感でもあり。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 中嶋博行
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