新しい。うん、新しい。
「インシテミル」(117/122)
米澤穂信が書くと、
こうなるのか。。。
クローズドサークルもの。
集団密室もの。
ありえない条件設定のもとで進むミステリ。
12人の男女が「殺しあう」。
時給10万円を超える一週間の短期バイト募集が物語の発端。
さらに、その時給にプラスにもマイナスにも働くトンデモないルール。
犯人も、被害者も、探偵も混在。
一週間、果たして生き残れるか?
ってか、そもそも、なんの為のバイトなの?
荒唐無稽なミステリが展開する。
で、新しい。
何が新しいのだろうか?
解説でも言及されているように、
ミステリというものに対するアプローチ、想いが新しいのだろうか。
ミステリというジャンルに対しての、
熱すぎず、冷めすぎず、絶妙な距離感。
それは、
春期、夏期、秋期にも通じているかと。
そんな距離感なのに、
読み終わって、振り返ってみると、ガチなミステリ。
それが米澤クオリティなんでしょう。
これからも、楽しみ、楽しみ。
もっと読みたい、まだまだ読みたい。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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