猫なら、百歩、いや、千歩譲って、、、
「猫鳴り」(8/144)
自分は、
死に対する責任を追いたくないので、
動物を飼いません。
というか、飼いたくありません。
犬も、猫も、金魚も、鈴虫も。
あくまでも確率的にですが、
自分より先に死を迎える仲間を自ら受け入れるのは、
正直、気が重いです。
よって、全般的に、人間以外の動物は苦手であります。
さて、この作品を読んで
猫に対する理解は深まったような気がします。
ま、理解とはおこがましいので、
距離が縮まった、とでも言えば良いのでしょうか。
もちろん、
全ての猫が本作品に登場するような、
気高き猫ではないでしょう。
人間と同じく、
下品な猫、無知な猫、恥ずかしい猫もいることでしょう。
でも、それは見抜けばよいことです。
人との付き合いと全く同じなんだな〜と思いました。
猫好きな人、猫を既に飼っている人とは全く違った感想だと思います。
だって、自称ケモノバカ(笑)豊崎由美の解説、
全く理解できなかったですから。
猫に対するアプローチが全く異なっているのでしょう。
それも含めて、
この猫、モンならば、大丈夫、かもしれないと思いました。
モンみたいな猫を見抜く力が自分にあるのならば、
共生できるかも。
死様に立ちあっても良いかも。
あ、自分の方が先だったら、それはそれで良いかも。
それにしても、なんという説得力でしょうか!
動物苦手の私に、ここまで思わせるなんて。
初、沼田まほかる。
衝撃を受けました。
そして、
完敗です。
他にはどんな作品を書くのでしょうか?
興味津々です。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 沼田 まほかる,ヌマタ マホカル
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