システム、システム、システム、システム、、、

「モダンタイムス・上」(9/144)　　
「モダンタイムス・下」(10/144)　
　
　
伊坂、キタ！
　
あの「魔王」から50年。
日本は、
世界は、
地球は、
宇宙は、
順調に動いている。
いや、
その順調はある人にとては不調であり、
不調は、
また順調であるのだが、、、
まあ、
動いている。
　　
誰が作ったのか、
もう、誰も知ることのできない
システムの上で。
　
今、そこにあることを、疑うのか、信じるのか。
それはその人の自由である。
というか、
その人の責任において、
疑うか、
信じるか、
決めるべきである。
　
大量殺人事件の謎。
次々と人々が潰されていく謎。
自分が拷問される謎。
この世の中の謎。
　
その謎を疑うのか？信じるのか？　
本作品のテーマである。
主人公、渡辺は、疑ってしまう。
そう、自ら、疑うことを選ぶのだった。
　
最悪なのは、
ただ受け入れるだけなのであろう。
でも、
ただ受け入れるだけの人が多数を占めてくれないと、
システム的には困ったりするんだよな〜
ここでいうシステムとは、
国家であり、国家でなく、
支配者であり、支配者でもなく、
強者であり、強者でなく、
システムであり、ただシステムであり、システムなのだ。
　
これは、
この2011年に読むべき作品だろう。
それにしても、
伊坂、ホントーにやるね。
大好きです。
　
　　
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(下) (講談社文庫)

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