贅肉が削ぎ落とされた切れ味鋭い本格
「密室蒐集家」(35/144)
実にスマート
無駄のないミステリ
短篇5作品、気持ちよく読めます
事件を解決する『密室蒐集家』に名前は無い
その「強引」な設定が実に巧い
事件の現場、もしくは関係者のところに突如現れる
何の脈絡もなく、突然に
そして今まで経緯を聞いてすぐに解決する
聞いただけで終了
実にスマート
そして人知れず去っていく
さらに年を取らない
ずっと30歳前後の容姿である
ま、とんでもないインチキですよ
でも、この突拍子もない設定が本格の切れ味を研ぎ澄ます
短篇なので情報量はそもそも少ない
各話、文庫で50~60頁程度
なので無駄は出来ない
本当に無駄がない
綾辻行人は帯で「高純度・高品質」と書いている
まさにその通り
ネタバレになるので何も書きませんが
ま、実に面白いです
本格好きには絶対にオススメです
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)