趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

裏切る事を楽しめるカラダとココロ

「生誕祭・下」(92/108) バブルは弾けるわけです。 そこまでの緊張感。 人の命とか、どーーーーでもいい感じ。 お金も、ハッキリいって、二の次かな。 ドラッグ、セックス、やくざ、高級マンション。 あまり熱くない。 一番大事なのは「裏切る」こと。 裏切…

バブル、地上げ、嘘つき

「生誕祭・上」(91/108) おいおい、主人公、タメですよ。 馳星周の暗黒小説。 時は80年代後半。 六本木・黒服から這い上がる青年・堤くん。 ボーナス500万円だって。素敵ですねえ(笑)。 そのころ僕は、、、浪人生かと。 で、悪女というか、なんというか。…

大味なハリウッドアクション小説

「テロ資金根絶作戦」(90/108) クリス・ライアン、結構、好きです。 で、久しぶりに読みました。 いやー、大味。映画見てる感じですね。 冒険アクション。王道。 SAS、MI5、IRA、アルカイダ。 あと、チョコっとモサドとか登場してれば完璧だったでしょ(笑…

神の領域、とか言われてますが。。。

「エル・ドラド/下」(89/108) 遺伝子組み換え。 食物、そして生物にも。 もう止められないんでしょうね。 その問題とコカイン問題を絡めるって所が面白いね。 服部真澄の切り口に感心。 どちらも止められない。。。 動くお金が大きすぎて、どうにもならない…

衣食住、どれが一番大事?

「エル・ドラド/上」(88/108) 遺伝子組み換え作物、 まさにビッグビジネス。 ワインの話を大きな流れの軸にすえつつ、 農作物ビジネス、環境問題、そして殺人事件。 様々なファクターが散りばめられた上巻でした。 下巻での落としどころに期待。 それにして…

17歳のリアルって??

「リアルワールド」(87/108) ホリニンナ ユウザン キラリン テラウチ + ミミズ僕はやっぱり、ホリニンナ派です。 イメージ的には、蒼井優ちゃん、かなあ。 で、高校生のあり得ないけど、ちょっとリアル風なお話し。 インチキっぽいところが良いね。 真剣に…

堕ちていくヒトの妖艶な姿よ

「ダーク/上」(85/108) 「ダーク/下」(86/108) なんて凄惨で非情で不幸な物語なのか! ヒトは堕ちる。 簡単に転げ堕ちる。 どこまでも堕ちる。 桐野夏生の高らかで冷酷な笑い声が、 ページの裏側から聞こえてくる。 さ、どう、この不幸な人たちを目の当た…

勇気があれば何でも出来る。シンプルだ

「ブレイブ・ストーリー/下」(84/108) 少年は強くなるのです。 それが大事なのです。 強いのは、体ではありません。 筋肉や運動神経は二の次です。 心の強さ、そう勇気なんです。 そんなシンプルな話ってことは読む前からわかっているのに、 宮部みゆきって…

結末なき、そして解決なきミステリ?

「クラインの壷」(83/108) 岡嶋二人か。。。 凄い単純な話なんだけど、 何かが違う。 類型ミステリ、多々ありそうなんだけど、 ちょっと違う。 現実と虚構がグチャグチャになってく感じ。 二流のハリウッド映画になりそうな危険性・大なんだけど、ねえ。 や…

宮部ファンタジー、ここにあり。

「ブレイブ・ストーリー/中」(82/108) で、真ん中。宮部みゆきのやりたい放題に追随してる感じかなあ。 少年が大人に成長する過程を、 如何にさりげなく、ドラマチックに描写するか。 江戸モノでもミステリーでも一緒。 それがファンタジーならば、こうでし…

まさに、宮部ストーリー

「ブレイブ・ストーリー/上」(81/108) 宮部みゆき、全開です。 映画化の前に読まなくては、当然でしょ。 ファンタジーに突入する前置きの約400ページが、 たまらなく、宮部ストーリー。 今回は中学生じゃなく、小学生なんだ。 複雑な人間関係を敢えて軽く綴…

遂に旅立ってしまうのですか、ハリー

「ハリー・ポッターと謎のプリンス・下」(80/108) うーむ、面白かった。 ずっしり、読ませていただきました。 師弟関係?父子関係? 深い絆。信頼関係。 恋愛。憎しみ。憎悪。憐憫。 様々な感情がうずまく第六作でした。 ネタバレになるから、何も書けない…

息詰まる、本を読むという行為。

「第三の時効」(79/108) 朽木、楠見、村瀬、三者三様。 強行犯シリーズ。 僕は、、、楠見派かなあ。 これ読むと、警察に勤めたくなる。 企業小説だからねえ。 リアルな雰囲気。警察と言う組織の中の緊張感。 犯罪者に立ち向かう前に、 調整しなければならな…

伊坂幸太郎、楽しい!

「陽気なギャングが地球を回す」(78/108) 伊坂幸太郎、うまい。 犯罪コメディ、って巧みな作者じゃないといけないわけで、 銀行強盗、というポピュラーな題材だと尚更なわけで。 うーむ、楽しい。 4人の中で、僕が好きなのは「響野」かなあ。 演説、したい…

ハリー、かっこ良くなったね、更に

「ハリー・ポッターと謎のプリンス・上」(77/108) 前半戦終了。 今回は非常に内容がわかりやすいです。 ま、結末に向かって、ズンズン突き進んでいる感じ。 一気に謎が解けていく(のは次回作なのはわかっているけど)期待感・大。 それにしても、ハリー、…

シブミですか。日本人にも難しいですねぇ。

「シブミ・下」(76/108) トレヴェニアン、ですかあ。 洞窟登攀シーンの描写、ものすごかったです。 しつこい位に長いんですが、 そのパートを読み切った後の気持ち、素晴らしい! で、冒険小説の佳作ですよね。 まあ、よくあるパターンではありますが、 そ…

渋い、かあ。難しいねえ。

「シブミ・上」(75/108) 渋い暗殺者。 うーむ、非日本人的な発想。 で、決してゴルゴじゃないっす。 絶対違う。 ゴルゴは渋くない。 じゃ、誰だろう、イメージ的には・・・ 下巻読了後に考えよう。 で、話的には、1979年作品。 冷戦下ど真ん中のテロ、暗殺…

軽妙さに隠された、人間性のどん底

「百番目の男」(74/108) もの凄いサイコホラーなんですよ、これ。 でも、主人公が、異常なまでに軽妙なんです。 ところが、この軽妙な主人公にも 深い傷跡がありまして・・・ そのギャップが人間という生き物の不可解さを浮き彫りにする感じ。 正直、痛いで…

何これっ!ラスト1行の圧倒的衝撃

「噂」(73/108) おお。 最後の1行で吹っ飛んだ。 もう一度、読み直さなければならないかも・・・ ネタバレになるから何も書けません。 もう一度、復習しよう。 この500頁の中に巧みに隠された、様々なトラップを発見しなければ。 主人公の小暮さんと名島さ…

「平和」な日本で。言葉と暴力。

「Op.ローズダスト 1」(71/108) 「Op.ローズダスト 2」(72/108) 久しぶり、福井晴敏、堪能。 ほぼ24時間、ぶっ続けで一気読み。連休中ならではの贅沢。 饒舌な福井の文字の波を、 僕は、好意的、前向きに受け止めます。 平和とは? 国家とは? 政治とは…

読書黄金週間1作目は、重く、深く、省みる

「ラスト・コヨーテ上」(69/108) 「ラスト・コヨーテ下」(70/108) 約1ヶ月ぶりのボッシュ刑事。 今回は更に重い。 立ち向かう事件は、自分の母親殺し。。。ハードボイルドとして読めば、 ボッシュの孤独な疾走感は 切なく、苦く、切れ味鋭く、大満足。ミ…

ナイス!ドクター(医者ね)

「イン・ザ・プール」(68/108) 奥田英朗の「最悪」、好きでした。 本当に最悪で最悪で、 もう最高!な作品でした。 で、これ。 これも、まー、最悪な人たちが これまた最悪なドクターのもとに集う訳ですが、ハッピーですねえ。 一応、精神科医のお話です。 …

う、悲しくも勇ましい戦争のお話し

「シェエラザード・下」(67/108) 沈む・・・ 凛々しく沈む意味無い国策、って振り返れば誰でも分かるんだけど、 その時、その場にいると、 分からないんですよ。だから戦争とか、 やっちゃうんですよ。 もう、本当に人間って馬鹿。 馬鹿は馬鹿なりに考えてい…

第二次世界大戦、大東亜共栄圏、か

「シェエラザード・上」(66/108) 昭和歴史ミステリー、か。 第二次世界大戦中の豪華客船。 もう設定がたまりません。 現在の政界・財界・裏社会との絡みも ありきたりの設定ではありますが、 さあ、後半、浅田次郎の本領発揮かと。楽しみでございます。 現在…

薔薇は美しく散る!

本以外について久しぶりに。 宝塚歌劇団 ベルサイユのばら オスカル編 見てきました。 場所は宝塚劇場。 いやー、面白かった。最高の「ファンタジー」じゃない、これ!雪組。 オスカルは朝海ひかる。 アンドレは貴城けい(まじでKAT-TUN亀梨君そっくり)。 …

綾辻の挑戦、今回もGoodですねえ

「鳴風荘事件」(65/108) 本格的謎解きモノ。 綾辻行人の「本格」ミステリーです。 僕は、犯人探しをしながら読書する度合いが薄いので、 今回も、特に推理する事なく、 軽やかな文字の流れに翻弄されながら読んでました。 で、謎解きの結果は、そんなにドラ…

苦悩の結末。27年の悲しみ。

「サイレント・ゲーム/下」(64/108) リチャード・ノース・パタースン、 冷徹な法廷ゲームと深遠なる人間の業を、 よくも、まあ、巧みに綴ってくれますねえ。 読み応え十分。 読書してて良かった、と心底思える作品でした。 本好きな人には、かなりオススメで…

青春の苦悩は永遠に続くのか?

「サイレント・ゲーム/上」(63/108) 変化球のリーガル・サスペンス。 ハイスクール時代の余韻は甘美であり。 同時に幽愁でもあり。 前半のこの盛り上がり方、凄まじいものがあります。 この後、この分量のストーリーが、 展開していくと思うだけで、ゾクゾク…

新潟、ハードボイルド、真っ直ぐ過ぎる

「雪虫」(62/108) 新潟県警モノですか。 地味ぃな殺人事件が、 人の暗部を、ちょっとづつ、ちょっとづつえぐり出す。 主人公、刑事・鳴沢了の不器用さが、 ジャパニーズポリスストーリーの王道であり、 ヒロイン、喜美恵の強くはかない美しさが、 日本のミス…

急転直下、か。

「侵入社員・下」(61/108) おお、、、 ただのビジネスファンタジー小説じゃありませんでした。 人間の暗部をぐぐっ、って事ですかねえ。 最終章での落ち方が激しい。 うん、激しすぎ。 そこは、まさにアメリカン。 ま、都合の良い話なんて、無いってことです…