趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2008-01-01から1年間の記事一覧

完結

「長恨歌」(124/122) ここで、遂に、 不夜城から紡がれていた、 劉健一の、 物語が終わります。 歌舞伎町に居る人たちの生き様を、 ヴィヴィッドに、リアルに、細密に描いた馳星周。素晴らしいです。 この哀しい現実が、 黒と白であり、 そして、キチガイじ…

正気を失う感覚

「黙の部屋」(123/122) 絵画の魅力を、 こういう形で教えてもらえて、 ちょっと嬉しい気持ちになりました。 石田黙という作家をめぐる物語。 この作家は、フィクション?ノンフィクション? 作品中、随所に差し込まれている絵画の数々は、何? 誰の作品? ミ…

適当に、その場しのぎで、いいじゃない

「フロスト気質・下」(122/122) あ〜、楽しい読書は、あっという間に終わってしまうのです。 それにしても、フロスト警部、素晴らしい。 このグダグダしたストーリー展開が、 ここまで面白くなってしまうのは、 読書が、フロスト警部のキャラに絶妙にシンク…

楽しい読書

「フロスト気質・上」(121/122) あ〜〜〜面白い! 本当に面白い!久しぶりのフロスト長編。 本当に待ってました。花やしきのジェットーコースターのような急展開に、 あっちに行ったり、こっちに行ったり。 もう、止まらない、この楽しさ。 FUNです、FUN! …

戦争は、ビックビジネスです、残念ですが。

「原潜強奪・下」(120/122) 潜水艦の戦いの描写は、 流石でした。 これ、潜水艦好きには、けっこうイケてるかと思います。 特に、潜水艦が「沈む」姿は、 悲しくて、それ故に美しくて儚くて。 海に潜む圧力=「恐怖」、ジワジワと味わえるかと。 で、結局、 …

潜水艦への憧憬

「原潜強奪・上」(119/122) 読書にハマるきっかけが、 クランシーの「レッドオクトーバーを追え」だった私にとって、 潜水艦は、 普通の人よりも、大事で、大切なモチーフであります。 潜む、隠れる、逃げる、、、、、 がしかし、最終的な破壊力を持つ「彼女…

小学生の頃、中学生の頃

「きみの友だち」(118/122) いや〜、涙腺緩みまくり。 読んでいくと、 絶妙なバランスで、涙腺刺激ポイントがちりばめられている。 重松清の「ずるさ」に感謝感激。 一行で泣かせる技、 一行で暗い気持ちにさせる技、 一行で人生を語る技、 巧みです。 小学…

敵は、そこではなく、ここにいる

「深海のYrr・下」(117/122) 非常に優れた知的エンタテインメント。 凄いっす。 哲学的? 宗教的? 現代の、今の神話? 超科学小説? エコ啓発? 究極の愛物語? 人間に対する究極の否定? とにかく、 決してハッピーで救われる結末ではありません。 でも、…

敵は、そこに

「深海のYrr・中」(116/122) 海洋SFテクノスリラー。 知的好奇心が 最大限に活性化され、 ほとんど、物語の核心には思考がついていけないんだけど、 知性のプールに漂っている感じ? なんか、贅沢な作品です。 世界中の知能が結集して出した結論は。。。 そ…

海と人と地球と生物と

「深海のYrr・上」(115/122) 遂に読み始めました。 全部で文庫、約1,700ページの大いなるドラマです。 まだまだ前半1/3なんで、 とやかく言っても仕方ないのですが、 地球を守ろうとか言っている、 上から目線の愚かな人間たちに対する、 警告のような、作品…

侍って、凄いってことが、分かった

「四十七人目の男・上」(113/122) 「四十七人目の男・下」(114/122) スワガー・サーガ、続きがあったとは。。。 で、これは、完全なる番外編として、 楽しむべきでしょう。 ボブ・リーの新しすぎる一面を堪能しつつ、 日本人ではない、 異邦人の「侍」「武士…

司法って???

「検察捜査」(112/122) 検察、警察、そして弁護士。 人を裁く「人」が働いている世界。 皆、月給を貰うために、日々過ごす世界。 自分のような、普通のサラリーマンには、理解不能だと思います。 彼らの思いは?志は?そして野望、いや「欲」は? 現役の弁護…

沢尻エリカ、、、

「クローズド・ノート」(111/122) 、、、でしょ。 でも、よくよく考えたら、 雫井脩介作品なんですよね。 ネタバレは当然。 最初から、ネタバレを隠す必要も無く、 物語は、心地よい空間とともに進行していきます。 そして、巻末の著者の「告白」により、 全…

森博嗣に、ついていこう

「τになるまで待って」(110/122) Gシリーズ第三弾。 こうなってくると、ミステリィじゃない。 関心は、 世間一般でいう「ミステリィ」ではない部分にあるのでは。 別に殺人事件、密室殺人の謎やトリックが解決されようが、 解決されまいが、 そんな事は、本…

邪悪な自分

「I'm sorry,mama.」(109/122) 心も、体も、頭も、体も、 本当にムカムカと、気分、落ちる。 もう、このムカつく感じ。 桐野夏生の思う壷か。 なんて酷い女、なんだ。 このアイ子って奴は。 平気で嘘をつく、人を殺す。 全ての選択肢、「悪い」方向を確実に…

人は言葉で戦う

「ネームドロッパー・上」(107/122) 「ネームドロッパー・下」(108/122) フリーマントルの描く法廷サスペンス(ドラマの方が適切か)は、 言葉であふれている。 最終的に言葉で相手をぶちのめす快感。 その興奮が、しっかり伝わってくる。 人が人である理…

良かった。本当に良かった。

「ハリー・ポッターと死の秘宝・下」(106/122) ついに読了。 ああ、大満足。第一巻「賢者の石」を薦めてくれたYさんに感謝。 あの時、ハリー・ポッターに出会ってなければ、 この数年間のドキドキは、無かったわけで。 人との出会い、本との出合い、大切で…

まだまだイケるだろ

「触発」(105/122) 物凄く好きなジャンルの作品だから、 もっともっと、長編にしてもらって、 深く、重く読みたかった〜 ・元傭兵 ・テロ ・爆発物 ・地下鉄 ・刑事警察 ・公安警察 ・自衛隊 ・憂国 ・社会学 ・内調 ・国政 ・日米安保 これ、大好きなテー…

あと、565ページで

「ハリー・ポッターと死の秘宝・上」(104/122) 遂に7冊目。 英国で発売された時、 読めもしないのに、原書英語版を購入したものの、 当然、1ページも読まないまま、 迎えた、この7月23日。 重いので(笑)、持ち歩かずに家でしか読まないので、 なかなか進…

これで良いのだろうか?

「ワイルドファイア・下」(103/122) ま、この結論にたどり着くことは、 想像出来ていたわけですが。。。 愛とか夢とか希望とか人類とか地球とかじゃなく、 現実とか利益とか、 家族とか、友人とか、地域とかを、 自分とか、愛する人とかの事を考えたら。。…

一言、多い男

「ワイルドファイア・上」(102/122) ネルソン・デミルと翻訳・白石朗。 この二人のテクニックを堪能する。 主人公、ジョン・コーリーの会話。 無駄な、否、相手をムカつかせるためには極めて有効な一言。 次々と繰り出される、言葉の浪費の裏に、 描かれる…

復讐、しますか?

「さまよう刃」(101/122) レイプ殺人された娘の「復讐」をする父の物語。 殺したのは、未成年の最低な男二人。 人間のくず。 そのくずに引きずられる、弱くてダメな男。 こんな奴ら、死刑、当然。 でも、未成年だから、少年法だから、入っても3年??? 世…

止まらない

「聞いてないとは言わせない」(100/122) 無駄なく、ハイスピードで進むストーリーに、 読者はグイグイとひきつけられていく。とはいっても、 ジェットコースターみたいに、 犯罪場面が次々と繰り出されるわけではない。 死体が積み上げられていくだけの、 B…

いやあ、宮部みゆき、ですよ、完璧

「孤宿の人・上」(98/122) 「孤宿の人・下」(99/122) 読みながら、 涙が自然にあふれてくる。 太平洋上の飛行機内で、一人、泣いてました。 宮部の江戸もの。 本作品は四国の丸亀を想起させる小さな町が舞台です。 主人公「ほう」の心の健やかさに、 完璧…

久しぶりの非読書ネタ/義理の弟との休日

一足早い 夏休みを 妹&旦那wth姪&甥と過ごしました。 なかなか昨年と同様、 エキサイティングでした。 全部で4タイプ、打ちましたが、 やっぱり、マグナム375が一番効きます。 まず、的に当たりませんから。。。 さてと、明日の朝、現実世界へ旅立ちます。…

中(華人民共和)国という国を通して

「大地の子・3」(96/122) 「大地の子・4」(97/122) とても暗くて辛くて痛々しくて、、、 微妙な読後感の作品でした。 でも、この微妙な感じを日本人に味わってもらいたいから、 山崎豊子は全身全霊を傾けて、 本作品を書き上げたのでしょう。 特に、この…

不幸な過去から目を背けてはいけない

「大地の子・1」(94/122) 「大地の子・2」(95/122) 中国と日本の不幸な過去。 第二次世界大戦から続く、消し去ることの出来ない事件。 中国の、多分、不幸な時代。 文化大革命という、日本に暮らしている人には、決して理解することが出来ない事件。 今…

著者から手渡しで、それも

「99%は営業で決まる!?自分を売り込んでツキを呼ぶ方法」(93/122) プライベートで、生まれて、はじめて頂きました。で、ビジネス系書籍ですね。 この系統の本読むのは、人生で2、3冊目です。 フィクション指向なんで、 ノンフィクション、実用系は殆ど読…

うまいねえ〜、うまい。マジでうまい。

「プリズン・ストーリーズ」(92/122) もう、本当に、うまい。 上手。12の短編。 うち9作品は獄中のエピソード。 塀の中にいたジェフリー・アーチャー。 ただじゃ、すまない、すまされない。 愛すべき、イカした犯罪者のみなさんの、 素敵な物語が、コンパク…

有栖の気合い

「マジックミラー」(91/122) トリックとは、 ミステリーの根幹である。 そんな有栖川有栖の本質を堪能できる作品です。 アリバイに挑む。 アリバイを崩す。 作品内でアリバイトリックの講義まで実施するほど、 読者にヒントを与えつつ、 読者に挑む、そのミ…