音もなく。でも、希望は、、、
「音もなく少女は」(44/144)
重い。
とてつもなく重い。
でも、その重さを感じることも読書の醍醐味。
この重さを噛みしめ、そのあとにくる感情は、
厳しいけど、
その先にある人間の力に、
心、うたれます。激しくうたれます。
2011このミス2位。
あの「神は銃弾」の著者、ボストン・テラン。
もう、ミステリの域を超えた、
静かなる傑作。。。
生まれつき耳の聴こえない少女、イブ。
彼女を取り巻く、
悲惨で、クソッたれな環境、状況。
不幸という言葉では足りない。
その中でも、光はある。
人間としての尊厳を完全に奪われた残酷な過去を持つ女性、フラン。
イブの母、クラリッサは、
フランとの出会いで、暗闇の人生から抜け出す一歩を踏み出そうとするが、、、
強く生きる女たちの物語。
読後の感動を、是非、味わっていただきたい一冊。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: ボストンテラン,Boston Teran,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: 文庫
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