趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2012-01-01から1年間の記事一覧

泣ける、本格……

「透明人間の納屋」(163/144) 泣けた、ね あの手紙は、ヤバいよ…… トリックの前提、少しは分かっていたけど ここまでくると もう、トリックとか、犯人とかは二の次 ただただ、物語に没入するだけ 舞台は昭和52年 ある田舎町で女性が「消えた」事件が起こった…

ロジカルで、頭が、痛むぜ、最高

「六つの手掛り」(162/144) 本格短編6連発 本当に本格 ロジカルに、ただロジカルに犯人にたどり着く そう、動機なんていいのさ 人を殺すには動機なんて二の次でいいのさ ロジカルに、容疑者の中から犯人を拾い上げれば良いのさ その醍醐味 さすが本格、楽し…

もの書きの一生とは?

「天使のゲーム・上」(160/144) 「天使のゲーム・下」(161/144) 本が好きな人 スペインが好きな人 物語が好きな人にはたまらない あの「風の影」のシリーズです 個人的には、あれから5年も経ってました つい、最近、読んだ気がしてたのに ちょっと驚き 時系…

圧倒的なイマジネーションと劇的なクリエイティブ

「廃墟建築士」(159/144) 三崎亜記の思考は この現世から12メートルほどズレている 書いていること 完全なる狂気とも捉えられるが…そうじゃない 全く見えないわけじゃない 完全なる裏側のわけじゃない 逆行もしていない リアルに寄り添いつつ狂ってるから始…

電気のこと、真剣に考えたことありますか?

「ブラックアウト・上」(157/144) 「ブラックアウト・下」(158/144) テロ 電気テロ EU、全域、ほぼ停電 北米もほぼ停電 それが、ブラックアウト 日本の311以降に書かれた ドイツの作家の作品 様々なテーマを含んでいます 社会構造問題や 政治的なテーマ 文明…

意味が無くても、いいんです

「中二病でも恋がしたい」(156/144) 中二病、知ってますか??? 仕事のための読書でも 発見、あります 文章は、文字は、言葉は、何かを教えてくれますから 京都アニメーションがしかけるラノベ 今週からアニメ作品がスタートするラノベです 中二の時「中二…

不思議な

「宇宙エンジン」(155/144) 初、中島京子 まだまだ読んでいない直木賞作家(作品じゃなくて)って たくさんいるんですよね〜 で、不思議な気持ちになりました 心地よいです 最初は、不思議テイスト満載の 父親捜しミステリかな、とか思っていたんですが ちょ…

次は、いつ、マコトに、会えるの、かな

「PRIDE-池袋ウエストゲートパークX」(154/144) ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー ブクロ、サイコー そして、もしかしたら、最後の…ブクロ、サイ…

死しても尚悪の華

「兇弾〜禿鷹V」(153/144) 禿鷹 おまえは本当に死んだのか? 前作で禿鷹が 死をもって守った極秘文書をめぐって 銃弾が飛び交う 警察の裏金の流れを暴く裏帳簿 これが公にならば 警察のキャリアを頂点とする権力構造が崩壊しかねない… 何かなんでも潰す 法の…

弱者の弱い所を抉りだす、優しくね

「ツナグ」(152/144) だから好きだ、大好きだ 辻村深月 独り、サイゼリヤで、泣いてしまいました 良かった、窓際の席で でも、微妙だよね、外を見つめて、泣いているオジサン、一人・・・ さて、普通、小説では 強者の弱点を描いて共感を誘ったり 弱者の芯の…

骨太な、どんでん返し

「パンドラ・アイランド・上」(150/144) 「パンドラ・アイランド・下」(151/144) 大沢らしく 荒々しいサスペンス 小笠原の更に向こう 青國島で起こる「連続死」 果たして、病死か?事故死か?殺人か? 物語は 南海の楽園の中の かすかなノワールを徐々に明ら…

ハスミンに共感する。ハスミンを支持する。ハスミンと同化する。

「悪の教典・上」(148/144) 「悪の教典・下」(149/144) 三池崇史の解説を読んで、安心した あ、自分だけじゃないんだ…と 予想を圧倒的に上回る面白さ! これ、ヤバい もう、何も言うことなし ハスミン、最高 このサイコホラー、何なんだろう なぜ、こんなに…

同期って、全てを越えるんですよね。知ってますか?

「同期」(147/144) 同期ってね 一生に一回しかないんですよね オンリーワン もちろん、広義では、もっとあるけど やっぱ、同期は 一回です これが「同級生」との最大の違い この一回の意味が 本作品には描かれています そこに理由はいらないんです 同期は、…

思い返すとき

「あるキング」(146/144) たしかに 今までの伊坂幸太郎とは違います 何が書かれていたのでしょうか? ちゃんと、思い返すことが出来ません すごく不安になります この不安 楽しめる ある超ホームランバッターの物語 不思議な男、王求 正しいのか、正しくない…

2042年か

「スリープ」(145/144) 今年も、早々に目標、クリアしました 読み過ぎなかぁ… そして、実は、初・乾くるみ 想像とまったく異なってました 王道ミステリ系なんですね… タイムトラベラーもの? タイムスリッピもの? タイムリープもの? とにかく、時をかける…

もはや、ミステリではなく

「カンナ 吉野の暗闘」(144/144) シリーズ第三弾 飛鳥にはじまり、島原へ飛び、吉野へ 近場に移動ですね テーマは「役小角」です 最初、これが人名だと分からずに なかなか、厳しかった お恥ずかしいかぎりです。。。 敢えて書いてしまえば 本シリーズで起こ…

ゲームで、人を殺す、文字通り

「密室殺人ゲーム 2.0」(143/144) いや〜、ひどい内容だね〜ww ゲームで殺人 いや、ちょっと違う 殺人という行為にゲーム性は無い ゲームのメインは謎解き テーマは密室殺人 ゲームサークルの中の一人が問題を出す そう、 問題を出すために人を殺す 他のサー…

入部したい。いや、危険かも…(笑

「ふたりの距離の概算」(142/144) きた、古典部シリーズ あまりにも美しいミステリを展開するこのシリーズも5つめ 氷菓 愚者のエンドロール クドリャフカの順番 遠まわりする雛 そして、本作 なんと、長距離走という素晴らしい学校行事を軸に進行 走りなが…

まだ、きっと、どこかで、生きてるんでしょ

「獅子の血戦・上」(140/144) 「獅子の血戦・下」(141/144) このシリーズは 本当に面白い 主人公、ジョン・コーリー 碌でもない男ですよ 無駄口しか叩かない輩 が、しかし、今までの彼の登場作品ですね 王者のゲーム(2000年作品!!) ナイトフォール ワイルド…

翻弄されて、、、

「ブルースカイ」(139/144) 少女が駆け抜ける 17世紀のドイツ 近未来のシンガポール 2007年の鹿児島 時空を越えた物語に ハッキリとした整合性はない、と思う 意味の薄いかも ただ、何か疾走する 何かが動いている 時代を越えた少女の魂が ゆっくり、そして…

母、というストレートなタイトルに負けない作品に出会い、心、うたれ

「母」(138/144) 自分では絶対に手を出さない本を 人に勧められて買い 何の知識もないままに読み始め 感動し 涙することが出来る今年の夏に感謝 小林多喜二の母がひたすら語る 戦前に、拷問され、殺された、作家、小林多喜二の生涯を 語る母の口調は「軽やか…

久しぶりに、キターーーーーーーーーっ

「ヒトリシズカ」(137/144) この手法、初めてです こういう警察小説、なんですね まだまだ面白い小説は無限に生み出されるってことですね で、出来れば、前知識ゼロで読んで欲しいです 文庫の帯とか、裏とか、当然解説も読まないでください 騙されたと思って…

読むのが、辛かった、、、

「ヘヴン」(136/144) 読みながら、気分が悪くなった なぜ、このタイミングで この作品に出合ったのだろうか きっと、意味があるのだろう 中学校での、ひどい「イジメ」の物語 主人公は、僕。 14歳、「斜視」という見た目の問題がキッカケだったのだろうか 胸…

東京にだって、青春はあるんだぞ

「6TEEN」(135/144) あれから2年か… 中学生から高校生へ 4人のオトコの子たちが 相変わらずオトコの子してるのが素敵すぎる 高校生になって 一番目立った成長は? 女の子に対する意識の変化なのか!!! あ〜バカ〜 そう、シンプルなんです そこでしか成長出…

また問おう、仕事とは、何か

「張り込み姫〜君たちに明日はない3」(134/144) リストラ請負人シリーズ、第三弾。 ちなみに、僕が第二弾を読んだのが2010年 第一弾を読んだのが2007年 その当時からは、仕事、変わってますから で、今回登場する「不況産業」は ・英会話スクール ・旅行代…

覚悟の読書

「英雄の書・上」(132/144) 「英雄の書・下」(133/144) 宮部みゆきのファンタジー 久しぶりでした で、これはハイブローですよ ファンタジーの形をしながらも、ここまで書くか 悲しい現実を…あえてファンタジーにする ファンタジーだからこそ 現実の無様さが…

本気のミステリ

「鍵のかかった部屋」(131/144) ほんと、力抜いてるけど 密室、剛速球、気持良いです シリーズ第三弾 限りなく泥棒に近い男、榎本と お茶目な弁護士、純子が繰り広げる密室ワールド 今回は中編4つ こんなトリック、よくも考えつくな〜と思いつつ それぞれの…

あの頃の、こわいはなし

「ふちなしのかがみ」(130/144) 辻村 小学生を書く それも、ホラーで 短編5つ 正確には小学生の話は3つ でも、本筋は小学生だと思う あの頃の、万能な感じ それが一気にホラーに落ちていく感じ この浮遊感、ヤバい 直木賞、当然でしょ 嬉しいです 解説の北…

滅びゆく地方都市の女子高校生

「ダウン・バイ・ロー」(129/144) へ〜、こんな作家だったんだ、深町 前に一作品、読んだことがあります 5年前なので忘れていました このミス案件だったんですね ヤバい、未読、多いかも… 実にソリッドでgood さびれた地方都市 震災で更なる打撃 立ち直れる…

管理するか、管理されるか、それとも

「プラチナデータ」(128/144) 久しぶりの東野モノ 今回はけっこう王道な事件解決警察小説 人、殺される それも連続 事件の意外な関連性が見つかる 犯人を追う 逃げる 追跡する 真相がわかる で、解決しない ここがポイント まあ、一応解決するんだけど あく…